梵字とは、インドで使われているブラーフミー文字を漢字で表現したものです。 以下のような文字のことです。 梵字は日本語のあいうえお、かきくけこ、といった50音ごとに存在しています。 また、12345という数字にもそれをあらわす梵字があり、また、ABCといったアルファベットごとにも梵字が当てはめられています。 また、十二支ごとにも梵字は当てはめられており、 この十二支をあらわす梵字を、種子 種字 といって、その梵字一文字で仏様(守り本尊)をあらわしています。 あなたの梵字 種子 は何かな? 十二支の梵字(種子)は仏様であり守り神ですから、神聖なものです。 さまざまな装飾品にあしらわれたり、お守りとして使われています。 あなたの種子もチェックしてみてください。 十二支 梵字 種字 読み方 守り本尊 子 ね キリーク 千手観世音菩薩 丑 うし タラーク 虚空蔵菩薩 寅 とら タラーク 虚空蔵菩薩 卯 う マン 文殊菩薩 辰 たつ アン 普賢菩薩 巳 み アン 普賢菩薩 午 うま サク 勢至菩薩 未 ひつじ バン 大日如来 申 さる バン 大日如来 酉 とり カーン 不動明王 戌 いぬ キリーク 阿弥陀如来 亥 い キリーク 阿弥陀如来 種子は自分の干支の梵字を使うことがもっともふさわしいですが、種子ごとにご利益がちがいます。 以下の表参照 そのため、場合によっては自分の干支以外の梵字を使う人もいるようです。 梵字をお守りにした場合は、守ってくれる本尊と御真言を覚えておくとよいでしょう。 御真言とは、御本尊にお祈りするときに唱える呪文です。 御真言を言葉に出しながら念じるとご利益を授けてくださると言われています。 【子】キリーク 千手観世音菩薩 (せんじゅかんぜおんぼさつ)を象徴します。 千本の手を持つ観音様ですが、日本では42本の手に簡略化されています。 手ひとつひとつにそれぞれ異なったご利益があるため、病気から金運、子宝、厄除けなど、あらゆる願いを叶えてくれると言われています。
次のフィギュアスケートの羽生結弦選手が演目に選んだことで、広く知られるようになった「陰陽師(おんみょうじ)」は、かつて平安時代の朝廷に存在した役所「陰陽寮(おんみょうりょう)」の官僚です。 占いや呪文を自在に操る専門職であり、帝(みかど)に助言を与える要職でした。 その歴史は古く、飛鳥時代以前から「陰陽家」として高句麗から渡来したことが記録に残っていますが、中でも特に有名なのは平安後期に活躍した「安倍晴明(あべのせいめい)」でしょう。 朱雀帝の時代から6代にわたり、天皇の側近として数々の功績を残した安倍晴明は、遣唐使として本場城刑山へと趣き、陰陽道を極めて帰国した後は日本独自のスタイルを確立しました。 安倍晴明を御祭神に祀る京都市上京区の「晴明神社」は、魔除けと厄除けにご利益のある神さまです。 陰陽師は、新撰陰陽書(しんせんおんようしょ)・黄帝金匱(こうていきんき)・周易(しゅうえき)・五行大義(ごぎょうたいぎ)などを紐解き、7つの呪文を使ったと伝えられています。 陰陽師の呪文は、密教や修験道など色々な神仏の呪文に由来しており、用途に合わせて使い分けたり、独自の組み合わせで用いたりしました。 つまり、使える呪文は何を使ってでも結果を収めたのが陰陽師です。 「真言(しんごん)」とは「仏の言葉」という意味で、古代インド発祥の「マントラ」です。 言葉が仏そのものであるとの考え方から、呪文に何らかの威力があり、唱えることで効力を発揮するというものです。 言葉の意味よりも発音することが重要視されます。 その中でも特に最強と言われるのが、弘法大師空海も唱えた「光明真言(こうみょうしんごん)」です。 「おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」と唱えればすべての災いが消滅すると言われています。 覚えて唱えると心が落ち着く、お勧めの真言です。 その他に有名なのが、不動明王の真言「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」で、呪文を唱えれば体中に力がみなぎるのを感じます。 「鬼門封じ」は、北東の方角にあたる「艮(うしとら)」を邪気が出入りする「鬼門」として封じる呪術です。 平安時代から禁忌とされていた鬼門は、古くから神社を祀って結界としたり、陰用紙による呪文で封じられてきました。 結界を張ったり、封印する場合には「急急如律(きゅうきゅうにょりつ)」の呪文を用いて呪術に即効性を付加したと言われています。 結界は「聖」と「俗」を分ける境界のことで、邪気が入ってこないように封じます。 第27代陰陽師・安倍成道氏のブログによれば、平安時代の陰陽師によって張られた結界が未だに機能し、写真などに写り込みます。 木や石は気を溜めやすい性質があることから、陰陽師は今でも石に念を込めて結界に使うということです。 恋愛に聞くとされている呪文は、愛染明王(あいぜんみょうおう)の真言「おん まか らぎゃ ばぞろ しゅうにしゃ ばざら さとば じゃくうん ばん こく」です。 愛染明王は、人間の愛欲を悟りに変えてしまう仏さまなので、本気で好きな人と結ばれたいと願う時に唱える呪文と言えるでしょう。 心をこめて呪文を唱えればその効力は絶大で、真言を30万回唱えればすべての人から慕われると信じられています。 恋愛は、嫉妬や恨み、妬み、裏切りなど、人の感情が渦巻く一大ステージです。 成就すれば嬉しいものですが、もしそうでない時は深い悲しみが待っています。 映画「陰陽師」でも、主役の安部晴明が「恋愛も呪(しゅ)のひとつである」と語るシーンが印象的です。 また、ネット上で「オンキリホヲアンソワカ」を8回唱えると恋愛が成就するとの噂がありますが、こちらは一般的な真言とは違うもので、出処は不明です。 「陰陽師ときがたり絵巻」は、2001年10月公開の映画「陰陽師」を通してさまざまな角度から陰陽師の魅力に迫る一冊です。 映画を観てすっかり陰陽師の虜になってしまった方も、もう一度映画を観たくなることでしょう。 映画にも登場する陰陽師の秘儀「泰山府君祭(たいざんふくんのまつり)」は、安倍晴明がもっとも得意とする陰陽術で、劇中では死者を蘇らせる呪文として描かれていますが、本来は国家鎮護と帝の長命を祈る儀式として宮廷内で執り行われていたものです。 いずれにしても、呪文が人間の気を放つためのツールであることが感じられます。 映画のわき役である陰陽師の小道具など、細部にまでスポットが当てられていますので、陰陽師が活躍した平安ロマンの世界感に浸れるでしょう。 狂言能楽師の野村萬斎演じる安倍晴明が、劇中で唱える呪文についても詳しく解説されています。 「式神(しきがみ)」とは、陰陽師の秘儀の中でも特にミステリアスなもので、陰陽師が操る「精霊」的な存在です。 呪文で召喚したり、自由に生命を操ったりする呪術のことです。 映画「陰陽師」の中でもいくつかのエピソードが描かれていますが、安倍晴明は特に式の使い方に長けていたと伝えられており、数々の伝説が残っています。 「式」は今でいう方程式のように一定の手順を踏むことで自然の法則を導き出すといったニュアンスを持つとされ、自らの意志で陰陽師に仕える「思業式神(しぎょうしきがみ)」、陰陽師の家来になったかつての悪霊「悪業罰示式神(あくぎょうばっししきがみ)」、人形(ひとがた)や木の葉などを使う「擬人式神(ぎじんしきがみ)」などがあります。 また目的によって「下位式神」と「上位式神」に分類され、一般的な「護符」などは「下位式神」に入ります。 「上位式神」は、呪文によって陰陽師の強いオーラである「御度(おど)」が込められ、分身として用いられます。
次の梵字とは、インドで使われているブラーフミー文字を漢字で表現したものです。 以下のような文字のことです。 梵字は日本語のあいうえお、かきくけこ、といった50音ごとに存在しています。 また、12345という数字にもそれをあらわす梵字があり、また、ABCといったアルファベットごとにも梵字が当てはめられています。 また、十二支ごとにも梵字は当てはめられており、 この十二支をあらわす梵字を、種子 種字 といって、その梵字一文字で仏様(守り本尊)をあらわしています。 あなたの梵字 種子 は何かな? 十二支の梵字(種子)は仏様であり守り神ですから、神聖なものです。 さまざまな装飾品にあしらわれたり、お守りとして使われています。 あなたの種子もチェックしてみてください。 十二支 梵字 種字 読み方 守り本尊 子 ね キリーク 千手観世音菩薩 丑 うし タラーク 虚空蔵菩薩 寅 とら タラーク 虚空蔵菩薩 卯 う マン 文殊菩薩 辰 たつ アン 普賢菩薩 巳 み アン 普賢菩薩 午 うま サク 勢至菩薩 未 ひつじ バン 大日如来 申 さる バン 大日如来 酉 とり カーン 不動明王 戌 いぬ キリーク 阿弥陀如来 亥 い キリーク 阿弥陀如来 種子は自分の干支の梵字を使うことがもっともふさわしいですが、種子ごとにご利益がちがいます。 以下の表参照 そのため、場合によっては自分の干支以外の梵字を使う人もいるようです。 梵字をお守りにした場合は、守ってくれる本尊と御真言を覚えておくとよいでしょう。 御真言とは、御本尊にお祈りするときに唱える呪文です。 御真言を言葉に出しながら念じるとご利益を授けてくださると言われています。 【子】キリーク 千手観世音菩薩 (せんじゅかんぜおんぼさつ)を象徴します。 千本の手を持つ観音様ですが、日本では42本の手に簡略化されています。 手ひとつひとつにそれぞれ異なったご利益があるため、病気から金運、子宝、厄除けなど、あらゆる願いを叶えてくれると言われています。
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