心の傷を癒すということ レビュー。 新増補版 心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア

心の傷を癒すということ 大災害と心のケア 新増補版の通販/安 克昌

心の傷を癒すということ レビュー

「心の傷を癒すということ」 主演:柄本佑。 主人公のモデル・安克昌さんのご家族の今の想い、 親友・名越康文さんによる青年時代の思い出、 ドラマの登場人物のモデル 新聞記者、同僚医師…… の安医師への想い、 さらに、NHKプロデューサーによるドラマ化の裏話など……。 サントリー学芸賞受賞作の増補決定版 大震災で、人の心はいかに傷ついているのか? そして、復興によって癒すことはできるか? 柄本さんは、しばらく黙って、こう答えてくれた。 「誰も独りぼっちにさせへん、てことや」。 それは、 安克昌さんがモデルの主人公 安和隆が「心のケアって何か、わかった」から語り始める柄本さん自身のセリフだった。 脚本家の桑原さんは、セリフに込めた思いをこう語る。 「『心のケアって何か、わかった』と書いた直後、手が止まりました。 安さんが人生をかけて掴み取った答えを、私が書かなければいけないのです。 言葉が浮かぶのをひたすら待ちました。 まるで、安さんのそばにじっとたたずんで、口を開かれるのを待っているようでした。 やがて『誰も独りぼっちにさせへん、てことや』という言葉が浮かんだ時、これは安さんが書かせて下さったセリフだと思いました………」。 私も逃げるので精一杯だったんです。 助けてあげられなかった。 それで自分を責めてしまうんです……。 私も死んでしまえばよかった。 しかし今後、傷ついた人が心を癒すことのできる社会を選ぶのか、それとも切り捨てていく厳しい社会を選ぶのか? やがて被災地は、復興へと向かっていく。 しかし、〈心の傷〉を見て見ないふりをして前進することではないだろう。 1973年、東大阪市立縄手小学校卒業。 1976年、私立星光学院中学校卒業。 1979年、私立星光学院高等学校卒業。 1985年、神戸大学医学部卒業。 1991年5月1日、神戸大学医学部附属病院精神科神経科助手となる。 同年6月30日、結婚。 1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。 自らも被災しながら、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネイトし、精神科救護所・避難所などでカウンセリング・診療などの救護活動を行った。 同年4月、著書『心の傷を癒すということ』を刊行 作品社。 同年12月、同書が「サントリー学芸賞」を受賞。 1997年、神戸大学医学部附属病院精神科神経科講師となる。 2000年、神戸市立西市民病院精神神経科医長となる。 同年5月、肝細胞ガンが発覚。 同年10月20日、神戸市立西市民病院精神神経科で最後の診察をして休職。 同年12月2日、神戸市立西市民病院で死去、享年39歳。 資格、1985年、医師免許証 4295 、1990年、精神保健指定医 8392 、1997年、博士 医学 神戸大学 本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです 私もドラマを見て読んでみようと思いましたが、放送にあたって再版されたと思われるこの版が既に新品が入手困難ということで困惑してしまいました。 初版は入手困難なようですが、この版の一つ前の版の中古があるもののお値段が高すぎます。 今現在この版の新品が 2,120円で出品されていますが送料がなんと 2,977円。 本一冊送るのにどこの業者を使ったらそんな送料がかかるというのでしょうか?これは商品の価格を安く見せるための設定でしょう。 Amazon さんにはしっかりチェックしてもらいたいものです。 書店を通じて出版社に問い合わせましたら今月20日には増刷出来とのことで、書店には月末頃に入荷するそうです。 この作品はサントリー学芸賞を受賞したとドラマの中でも触れられていましたが、専門書ではないものの小説ではないのでドラマの感動を再度と期待して購入するのだとしたらちょっとあてが外れるかもしれません。 39歳で肝細胞癌で亡くなったとは残念なことです。 ドラマでは手術はできない状態ということでしたのでステージ4だったのでしょう。 専門外とはいえお医者様なのに、と誰でも思うのではないでしょうか。 入荷を待って、新たに加えられた文章などもじっくり読みたいと思います。 2020. 20 追記。 安医師その人がどういう人であったかをもっと知りたい方には『精神科医・安克昌さんが遺したもの: 大震災、心の傷、家族との最後の日々』をお読みになることをお勧めします。 肝細胞癌が発見されてから安医師がどう生きたかが綴られています。 ドラマとは違って父親や恩師との関係、奥様との出会い、仲間とのジャズ演奏などは述べられていませんが、病態がどうであったか、それを安医師がどう受け止めたか、どうして入院を選択せずに家族と生きることを選び、仕事も続けたかが描かれています。 もともと分裂病が専門であったことからPTSDと多重人格の関係に着目してその治療に力を注がれたのですが、新聞の連載が書籍化されてサントリー学芸賞を受賞したことによって「心のケア」の専門家とみなされるようになってしまったこと、その事によってその方面の仕事の比重が増えたことが死の遠因になったのではないかとも述べられています。 (2020. 29 追記) 昨日書店より入荷の案内がありました。 「世界は心的外傷に満ちている。 それは社会のあり方として、今を生きる私たち全員に問われていることなのである」 p. 258。 心に傷害を負った三十年前、ぼくは、一方では、自分の心を自分の体内で治癒するための書を漁ったが、他方では、自分の内的救いを求めるだけで社会の救いを放置してよいのかという引け目があった。 そんなとき、社会の問題をも重視する信田さよ子さんのような精神治療家にも出会った。 人の心と社会とは別問題ではなかったのだ。 「イエスが手を差し伸べてその人に触れ、『よろしい。 清くなれ』と言われると、たちまち、重い皮膚病は清くなった。 イエスはその人に言われた。 『だれにも話さないように気をつけなさい。 ただ、行って祭司に体を見せ、モーセが定めた供え物を献げて、人々に証明しなさい』」(マタイによる福音書8:3-4)。 イエスの時代、病者は社会の外にはじき出された。 病が癒えれば社会に戻れた。 言い換えれば、社会とのつながりを回復することが、イエスの「癒し」だった。 本書の著者の安克昌さんなら、「ケア」と言うかも知れない。 「被災直後の人たちには、自分たちが見捨てられていないと感じる必要がある」 p. 医学的にPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断される病者を軽視してはならない。 しかし、「世界は心的外傷に満ちている」。 被災者には、あるいは、いろいろな形で傷ついている人びとには、人とのつながり、社会とのつながりが大切だ。 「心のケアを最大限に拡張すれば、それは住民が尊重される社会を作ることになるのではないか」 p. 「住民が尊重される」とは人権や衣食住の保証とあわせて、その人の心が大切にされることであろう。 しかし、それは「あなたの気持ちはよくわかります」ということではない。 「わかりますよ、と言ったとたんに、私の姿勢そのものが嘘になってしまう」 p. けれども、安さんは、しょせん人の気持ちなどわからない、とクールに言いたいのではない。 「(わたしの苦しみなど誰にも)わかりっこないけど、わかってほしい」ということをわかろうとする、「品格」のある、やさしい人なのだろう。 品格とやさしさこそが、人が社会で生きる意味ではないか。 本の中でしかあったことがないけれども、ぼくは、39歳で夭逝した、同じ年生まれの安さんが好きだ。 尊敬する。

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みんなのレビュー:心の傷を癒すということ/安 克昌 角川ソフィア文庫

心の傷を癒すということ レビュー

序/中井久夫、解説/河村直哉 第1部 震災直後の心のケア活動 一、私の被災体験 二、精神救護活動はじまる 三、直後に発症した精神障害 四、精神科ボランティアの活動 第2部 震災が残した心の傷後 一、PTSDからの回復 二、死別体験と家族 三、その後の心のケア活動 四、避難所と仮設住宅の現実 第3部 災害による〈心の傷〉と〈ケア〉を考える 一、〈心の傷〉とは? 二、〈心のケア〉とは? 三、災害と地域社会 イライラする子どもたち、災害マニー(躁病)、精神障害の再発と悪化、PTSD(心的外傷後ストレス障害)--災害がもたらした「心の傷」とは何か。 そして本当の「心のケア」とは。 阪神・淡路大震災で自らも被災し、すべて手探りから始まった精神医療活動。 震災直後とその後のケア、避難所や仮設住宅をめぐる現実、救援ボランティアの役割など、心のケアに奔走した精神科医・安克昌が、被災地から発信した克明な記録。 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 1995年1月17日未明、震度7という激震が阪神・淡路地方を襲った。 全てが手探りの状態で始まった精神医療活動、発症する数々の精神障害、集まった多くのボランティア、避難者や仮設住宅の現実…。 震災がもたらした「心の傷」とは何か?そして本当の「心のケア」とは何か?被災地から届けられた、「いのちとこころ」のカルテ。 第18回サントリー学芸賞受賞作。 神戸大学附属病院精神科勤務を経て、神戸市西市民病院精神神経科医長を務める。 阪神・淡路大震災直後より、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行う。 『心の傷を癒すということ』にて第18回サントリー学芸賞を受賞。 PTSD(心的外傷後ストレス障害)の若き研究家として治療活動に尽力するも、2000年12月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです).

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柄本佑「心の傷を癒すということ」最終回必見「在日韓国人や。それで医学部や」やさしく激しい精神科医の心(エキサイトレビュー)

心の傷を癒すということ レビュー

安先生が末期の肝細胞がんに侵されてしまいました。 それでもなるべく日々を普通に過ごそうとする姿が切なく、泣かずにいられないシーンばかりでした。 家族のそばにいるために自然治癒を選んだ安先生でしたが、産気づいた奥様を産婦人科院に送り出した後、第3子の誕生から数日後に他界。 まだ39歳です。 なんて残酷な人生なんでしょうか。 自分がケアされる側になった安先生が「心のケアとは、誰も一人ぼっちにさせないことだと分かった」と言うシーンがありましたが、心の病気への理解が進んでいない時代から安先生が願っていたのは『傷つきに優しい社会』だそうです。 心に傷を抱えた人たちを切り捨てずに寄り添っていく。 ドラマを見ていて、そんな世の中になってほしいと願いましたし、周りに優しい人間になりたい、復興が進んでも苦悩している人がいること忘れちゃいけないと思いました。 もう柄本佑さんが安先生にしか見えません。 今回は4話完結でしたが、いつか同じキャストでじっくり作ってほしいなと思います。 心に残るドラマでした。 第3話は震災から2か月、1年、2年と時が進み、震災前の生活に戻りつつある中でも、復興から取り残され、心の傷に苦しんでいる被災者たちの様子が描かれていましたが、見ていて心が痛くなると同時に、これはリアルで、これからも起こりうる出来事なんだと思いながら見ていました。 安先生が出会った精神疾患を抱えている女性は多重人格。 その彼女に「あまりに辛いことが起きたとき子供はこれは自分のことじゃないと感じる。 いま苦しんでるのは別の子だと思って、痛い思いを引き受けてくれる人格が生まれる。 そうやって苦痛をやり過ごした子はそのあと、複数の人格を生み出しながら生きていくことになってしまう」と彼女に病気を説明するシーンがありました。 その彼女から、自分が弱いから多重人格になったのかと尋ねられた安先生は「違うよ。 とても耐えられへんような苦しさと悲しさの中で、それでも生き延びる方法を見つけようとしたんや。 生きる力が、強いんや。 演じる柄本佑さんの言い方や表情を通して、安先生の思いが伝わり泣けました。 第3話タイトルの「見えない命綱」とは、患者の心に寄り添おうとする安先生のことなのかな。 そんな中でも安先生に二人目の赤ちゃんが生まれたことや、本が賞を受賞したこと、厳格な父親との和解、死を選ぼうとした人が救われたことなど、明るい希望も...。 来週はもう最終回。 心して見ようと思います。 これは、むかしむかしの物語ではない。 今から25年前、1995年1月17日に阪神淡路大震災は起きた。 第一話で精神科医になった安は、避難所で被災者たちの心のケアに回る。 しかし、現場で患者を救... これは、むかしむかしの物語ではない。 今から25年前、1995年1月17日に阪神淡路大震災は起きた。 第一話で精神科医になった安は、避難所で被災者たちの心のケアに回る。 しかし、現場で患者を救う医師たちとは違い、被災者と話すことしか出来ない精神科医の存在意義を見出せずにいた。 「心のケアってどんなことするんです?」被災者に尋ねられても、安は真っすぐに答えることが出来ない。 仲間たちと試行錯誤していく日々の中で、安の声色が明るさを帯びてきたのは、物語の折り返し地点が見えた頃だった。 大震災は耐え難いダメージを人々に与え、従来の医療では例がない心の傷を負った人々がいる。 安は新聞のコラムを通して、PTSD 心的外傷後ストレス障害 の存在を訴え掛けたのだ。 私にも阪神淡路大震災の記憶が少しある。 四半世紀前、と聞くと遠い昔のように思うけど、自分が生まれた後の出来事だと思うと、不思議と昔話のようには思えない。 しかし第二話で描かれた1995年の日本は、今とはまるで違う姿だった。 妻・和子が大阪の人から言われた「神戸の人はバチが当たったと思うんよ」は、フィクションとは思えない生々しい響きだった。 今回で特に印象的だったのが、安と男の子が二人で給水用のタンクを運ぶシーンだ。 精神科医としての道筋がはっきりと見えた安は、強がっている男の子に「弱いってええことやで」と微笑みながら諭す。 男の子と寄り添いながら歩く後ろ姿は、忘れられない光景になった。 悲しみも不安も消えてなくなることはない。 しかし、安の心にあったモヤが晴れていくように、避難所にも光が差し込んでいった。 『心の傷を癒すということ』が描くのは、むかしむかしの物語ではないし、おとぎ話でもない。 間違いなく、今期いや2020年を代表する一作になると思う。 安和隆ならびに安克昌が歩いてきた足跡を、たしかに感じる第二話だった。 第1話のラストで起こった阪神淡路大震災。 どんな感じで放送されるのかなと思いながら見ましたが、当時の写真や映像、ニュースをそのまま使っていて…改めて見るとやっぱり怖い…。 そんな悲惨な状況のなかでも、濱田岳さん演じる親友との再会や子供と安先生のやりとり、子供たちの遊び場を作る大人たちや少しずつ心の扉を開いていく被災者たちなど暖かさも描かれてて、心に響くものがあります。 そして新聞社から、被災地の状況を内側から書いて欲しい、と頼まれて受けることにした先生ですが、これがこれまで精神科医としての道に迷っていた先生が、PTSD研究の第一人者としての道を進んでいくことになったきっかけなのかな。 それにしても榎本拓さんの演技に引き込まれます。 今やってる他局のドラマも含めて最近、大好きな俳優さんになりました! 実在した精神科医のご遺族とかに取材した実話を元につくられたフィクション。 まずは主人公の柄本佑さんの演技が繊細で、ぐぐっと物語りに引き込まれました。 そして、親友役の濱田岳さんとの掛け合いの... 実在した精神科医のご遺族とかに取材した実話を元につくられたフィクション。 まずは主人公の柄本佑さんの演技が繊細で、ぐぐっと物語りに引き込まれました。 そして、親友役の濱田岳さんとの掛け合いの間が絶妙。 学校の屋上のシーンや、夜中にチャリで駆け出すシーンとか、ナチュラルで高い演技力を持つお二人だからこそのテンポが見ていて心地良い感じ。 ほかのキャストも演技派ばかりで、そんな中で森山直太朗さんが演技が上手かったことも新鮮だったなぁ。 1話は子供時代から34歳までが丁寧に描かれていて、最後に地震が起きたところで終わりました。 阪神淡路大震災から25年がたち、当時を知らない世代にも、そこに生きた人たちの気持ちや環境が伝わる作品になりそう。 来週もしっかりと見届けます!.

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