ダ ヴィンチ コード 解説。 「ダ・ヴィンチ・コード」出版秘話をもとにしたミステリー 「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」を採点!

『ダ・ヴィンチ・コード』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!|よなよな書房

ダ ヴィンチ コード 解説

・時間のあるときにじっくりと観る映画としておすすめ ・人間の残虐さ、人間同士の心理戦が魅力的な映画 ・神や幽霊よりも結局怖いのは人間 映画「ダ・ヴィンチ・コード」の作品情報 公開日 2006年05月20日 監督 ロン・ハワード 脚本 アキヴァ・ゴールズマン 出演者 トム・ハンクス ロバート・ラングドン オドレイ・トトゥ ソフィー・ヌヴー イアン・マッケラン リー・ティービング ジャン・レノ ベズ・ファーシュ ポール・ベタニー シラス ジャン=ピエール・マリエール ジャック・ソニエール 映画「ダ・ヴィンチ・コード」のあらすじ・内容 ルーブル美術館で殺害された館長ジャック・ソニエール。 彼の遺体は自らの手で施された不可思議な暗号に包まれた状態で発見され、残されたダイイングメッセージの1つから容疑者として疑われたのは、夕方からソニエールと会う約束をしていたハーバード大学教授ロバート・ラングドンでした。 彼を犯人だと決めつけているベズ・ファーシュ警部の元からラングドンを逃がすために協力してくれたのは、被害者であるソニエールの孫娘ソフィー・ヌヴー。 ずっと疎遠だった自分とラングドンにダイイングメッセージを残したソニエールの真意を知るために、2人は追いかける警察、謎の男の追っ手に苛まれながらも暗号解明に挑んでいくのですが…。 映画「ダ・ヴィンチ・コード」のネタバレ感想 映画「ダ・ヴィンチ・コード」は敵やストーリー、暗号など非常にボリュームのある作品になっています。 時間のあるときにガッツリと映画を観たい、何度も観返して映画を理解していきたい方におすすめな作品になっています。 まず髪や肌が白く儚げなのに真っ黒な僧衣を身に纏っていることで、内面的な弱さがあるのを隠しながら外面的には真っ黒で冷たく残酷な姿を装っているような、キャラクターの性格や心情まで伝わってくるような見た目をしていたと思います。 父の暴力を受け、幽霊と言われ続けて育ったことで自分の存在価値を見失い、何かに縋らなければ生きていけないようになっていたところに現れた司教に、「天使」と呼ばれたことで自分に存在価値を見出すことができたのだけれど、殺戮の天使として働かされ続けたためにシラスは真っ黒な何かに包まれてしまった…。 何とも不憫というか、生まれた環境さえ違えば…存在価値を与えてくれた人が違っていたら…そう思わずにはいられないような、敵だけど宗教に巻き込まれた被害者のようなキャラクターに感じました。 序盤は宗教のため、司教のためと淡々と多くの人を殺しているシラスが怖いなと思っていたのですが、後半はシラスにそういったことをさせている司教や黒幕の人物の方が怖かったですね。 宗教や歴史に詳しい方であればサラッと見でも理解出来るのかもしれませんが、好きではあるけど詳しくはないという方であれば、ヒントを見逃さないようによく見て、解説やセリフをよく聞かないと理解できない部分が出てきてしまいます。 正直、よく聞いていてもどういうことだろう?と理解しきれていない部分が出てくることも多かったので、このシーンはどうだったっけ?ここはどこに伏線があったっけ?と、ある程度観返して確認が出来るような環境下で視聴するのがおすすめです。 難しそうで観るのが面倒…と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、難しいものの内容が理解できるとおぉ!と斬新な謎解きに驚いたり、伏線を見つけた時に喜びを感じたりできる作品になっているので、ぜひぜひじっくりと時間をかけて観ていただきたいおすすめの映画になっています。 そもそも敵は神や幽霊ではなく、司教が送り込んだシラスという暗殺者、ラングドンを犯人と決めつけるファーシュ警部と警察、友のフリをして聖杯に近付こうとするリーなど…全て生きている人間です。 ファーシュ警部は元々の猪突猛進な性格を司教に利用され、警察という公正公平な動きを求められる立場にいながら、宗教に振り回されたことで真実を見失いかけてしまった被害者みたいな側面もありますが、ラングドンが犯人だと信じ切っているからこそ執拗に追いかけてくる恐ろしい敵になっていましたね。 そして、テーマがオカルト的なのに神や幽霊が人間を攻撃することは1度もなく、全ては人間による攻撃・裏切りに終始しているのが印象的でした。 そんな人間の怖さがメインになっているからこそ、ストーリー・ミステリーにも深みが出ていたのかなと思います。 個人的には広い空間から1点に、高い所から下にある小さな物にどんどんズームアップしていくような映像の映し方がすごく印象的で、映像的にも勢いがあることでストーリーにもインパクトが出ていましたね。 その他には、アナグラムの謎解きをしている時には文字が光って浮かび上がっていたり、クリプテックスを解くために再現イメージを作り出していたり、SFっぽい要素もありつつ見栄えも良くて作品がかなり観やすくなっていました。 ストーリーが重たい分、映像には遊び心があるように感じて楽しく観やすかったですし、ストーリーが重たい作品は…と思っている方でも比較的観始めやすいような作品になっているのではないかなと思います。 リーの話は宗教・歴史の解説がメインになっているので、他のシーンに比べて難しい話ばかりにはなってしまっているのですが、再現シーンや映像を交えての解説なので理解はしやすかったですし、ラングドンとの討論が入ることで面白さもしっかりと加わっていましたね。 同じ物を研究していても人によって考え方・結論・受け取り方は違う物になっていましたし、宗教・歴史について研究している者同士だからこそ自分の考えと反する部分には反論せずにはいられないという討論が、2人のキャラクターをよく表していたと思います。 そんな2人の間に挟まれながらも、分からないことにはグイグイ質問していき、混乱しながらも時には時には自分も言葉を挟むようなヌヴー3人の構図も良かったですね。 このときにはただ似た者同士だけど違った考えを持つ者同士の2人を笑って観られたのですが…そんなリーがこの後、ラングドンたちを裏切ります。 ラングドンと似た者同士ではあったものの、実は自分の熱意を貫き通すためには人を殺すことも厭わないような、宗教に狂ったかなり冷酷な人物になっていました。 キャラクターとしては笑顔でラングドンと歴史を語る姿も、聖杯を探求している狂った姿もどちらも違和感なくよく似合っていて、ストーリーを盛り上げてくれる面白い裏切りだったと思います。 個人的に1番好きだったのが、冒頭のヌヴーとラングドンが軽自動車に乗って警察から逃げる時のカーアクションです。 アクション映画であれば逃げる時の車はカッコいいスポーツカーとか、パトカーとか大型トラックなどでの大掛かりな車でのカーアクションになることが多いのですが、今作ではあくまでもミステリー映画内でのアクションのためか軽自動車。 軽自動車のカーアクションというのがかなり斬新でしたし、コンパクトだからこその街中での走りやすさ、小回りの効いたアクションが輝いているように感じられて、思っていた以上に見応えのあるものになっていました。 その他のアクションに関しては、基本的には逃げの一択でしたね。 ラングドン、ヌヴー側からは攻撃せず、逃げることをメインにしているアクションになっているので戦うアクションがお好きな方には物足りないかもしれませんが、逆にアクションが苦手という方には観やすい映画になっているのではないかなと思います。 ヌヴーとソニエールには血縁関係がなく、彼女こそが聖杯。 イエス・キリストとマグダラのマリアの子孫で、2人の血族を守るためにソニエールが自分の孫娘として引き取り、全てを隠しながら育てていました。 そして全てを知ったことで、1人ぼっちだと思っていたヌヴーにはまだ血縁が残されていたということも知ることができ、全てはハッピーエンド…という形で終わると思いきや、最初から自分たちの側にあったもう1つの聖杯に驚かされるような展開にもなっていて、非常に面白かったですね。 最初には不要な話だと思われたものが実は伏線で、最後にその全てを回収して上手くまとめあげているような、盛り上がるラストになっていました。 あくまでも個人的な考察なのでこれが正解というわけではありませんが、参考程度に見て頂けると幸いです! シラスが自分を幽霊という理由 シラスはことあるごとに「自分は幽霊だ」と言っていますが、その言葉は望まれない子供だったために戸籍がないことを表していたのかもしれません。 父母は出生届を出さなかったために戸籍がなかったのでしょう。 もしかしたらシラスの母親が浮気をした末に生まれた子供がシラスで、そのことを知った父親が浮気の末に出来た子供のシラスを認知せず、暴力をふるっていたり、罵ったりしていたために戸籍がなかったのかもしれません。 そして、その浮気相手と言うのがシラスを「息子」と呼ぶアリンガローサ司教。 だとすれば、聖職者が浮気など世間体に問題があるから名乗り上げることはできないが、父親を殺害したことで母親からも疎まれたシラスをわざわざ引き取り、自分の手足として仕事をさせていたこと、シラスを天使と言っていた理由にも納得がいきます。 聖杯の場所を示す暗号の意味について 聖杯の場所を示す最後の暗号には、マグダラのマリアとイエス・キリストの子孫にあたるヌヴーに至れるようになっていましたが、実はもう1つマグダラのマリアの棺の場所にも至れるようになっていました。 『聖杯は古のロスリンの下で待ち、その門を剣と杯がかばい守る。 匠の美しき芸術に囲まれて横たわり、ついに星の輝く空の下に眠る。 』 ロスリンの下というのは、ロスリンという名がローズラインから取られていることからローズラインの下ということを表しています。 剣と杯とは、美術館内にあった上下で対になっているピラミッドのこと。 匠の美しき芸術に囲まれとは、単純に美術館のこと。 星の輝く空の下とは、空まで遮るものがないこと、天井がガラス張りになっているということ。 つまりマグダラのマリアの棺は、ソニエールが館長を勤めるルーブル美術館の地下にあるということを表していました。 その2つ目の意味を理解したからこそ、ラングドンはマリアの棺の前である対のピラミッドの側で跪き、祈りを捧げていたのです。 ソニエールが行っていた儀式の意味 リーの屋敷で語られていた「異教徒は男女の交わりを通し、超越的存在を見出した」「異教では女性を天国への道として崇拝する」ということを考慮すると、交わりを通して神に近付こうとしていたか、もしくは神を呼び出そうとする儀式だったと思われます。 何かを呼び出そうとしていたのだとすると、女神を表す五芒星を掲げていたことから、彼らの女神であるマグダラのマリアを呼び出そうとしていたのではないでしょうか。 だからこそ、マグダラのマリアの血族であるヌヴーは儀式の最中に予告なく突然家に戻ってきたのかもしれません。 つまり儀式は成功していたのかも…? 儀式の成功をソニエールが知っているかどうかは定かではありませんが、五芒星を掲げていることが女神を呼び出すための儀式に重要だったのだとすると、ソニエールが死の間際に自らの肉体に五芒星を刻み込んでいたのは、マグダラのマリアの血族であるヌヴーに来てほしいという、最後の願いにも似た儀式だったのかもしれませんね。 映画「ダ・ヴィンチ・コード」はじっくり観てもらいたい映画!.

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『ダ・ヴィンチ・コード』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!|よなよな書房

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ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。 死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。 殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。 現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。 館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれていた。 彼は真っ先に疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの機知により苦境を脱し、二人は館長の残した暗号の解明に取りかかる。 フィボナッチ数列、黄金比、アナグラム……数々の象徴の群れに紛れたメッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を得る。 宗教史学者にして爵位を持つ、イギリス人のティービングだった。 美術、宗教、歴史がミステリーに密接にかかわり、そのスケールの大きさは圧巻でした。 ただ普段聞きなれない事柄も多く、一度見ただけではなかなか内容が入ってこないという人もいるかと思います。 そこでこの記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。 ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。 またこの記事はあくまで『本』を元に書いているので、『映画』とは異なっている点もあるかと思います。 ご了承ください。 Contents• 上巻 変死体 ハーヴァード大学教授のロバート・ラングドンは講演会のためにパリに来ていました。 講演を終えてホテルで休んでいると、彼の客室にアメリカのFBIにほぼ相当する司法警察中央局(DCPJ)の警部補が訪れ、彼に一枚の写真を見せます。 そこには、本当は今夜、ロバートが会うはずが姿を見せなかったルーブル美術館館長、ジャック・ソニエールの死体が写っていました。 しかもただの死体ではありません。 ソニエールは死ぬ間際、自分の体を使ってとある記号を作り出していました。 DCPIはロバートがソニエールと会う予定であったことを掴み、また宗教象徴学に詳しい彼に意見を求めてやってきたのです。 ロバートは警部補に案内され、ルーブル美術館に向かいます。 そこでは警部のベズ・ファーシュが待っていて、ソニエールの死体にたどり着くまでに事件の概要を説明します。 ソニエールは何者かに襲撃され、システムを作動させてセキュリティ・ゲートを下げることで襲撃者が近づくことを防ぎますが、鉄格子の間から拳銃で腹を撃たれます。 それでも死ぬまで数十分の猶予があり、ソニエールはその間に今回のような細工をしたのだといいます。 ロバートは実際のソニエールの死体を目の当たりにし、その異様さに恐怖を覚えます。 さらに以下のような暗号が残されていました。 それでも暗号の意味が分かりませんが、そこで突然、暗号解読班のソフィー・ヌヴーが現れ、暗号が解けたといいます。 またアメリカ大使館にロバート宛のメッセージが届けられるといい、ここに電話してほしいと一枚の紙きれを渡します。 困惑しながらもロバートが電話を掛けると、留守電でソフィーの声がします。 何かの間違いかと思いますが、ソフィーに言われて紙に書いてある暗証番号を打ち込みます。 すると一つのメッセージを聞くことができ、相手はソフィーでした。 そして、彼女は言います。 彼がこの殺人の第一容疑者になっていると。 容疑と逃亡 ファーシュに聞かれないようにメッセージを聞くと、メッセージに従ってトイレに行きたいと申し出て、ファーシュと離れます。 少ししてソフィーも合流し、ロバートは詳しい事情を聞きます。 実はロバートの上着のポケットには発信機が入っていて、彼の行動は全て筒抜けでした。 さらにこれまでの会話も向こうの司令部に聞かれているといいます。 なぜ、ロバートが疑われているのか。 それはソニエールの残したメッセージにありました。 実はロバートが見る前に消された四行目があり、そこには『P. ロバート・ラングドンを探せ』と書かれていて、彼らはそれを元にロバートを疑っているのです。 そして、ソフィーはこの事件にロバートが巻き込まれたのは自分のせいでもあるといい、正体を明かします。 彼女は、十年前に仲違いしたソニエールの孫でした。 そして『P. 』は追伸ではなく、ソニエールがよく口にした『プリンセス・ソフィー』の頭文字でした。 ソフィーはロバートの無実を信じていますが、調べるにもまずはここから抜け出さないといけません。 そこでソフィーは発信機をトイレにある石鹸に埋め込むと、窓から外に投げて移動する車の荷台に乗せます。 これでファーシュたちは急に動き出したGPSの反応に驚き、慌ててそちらを追いかけます。 彼らがいなくなった後、二人はここから脱出するつもりでしたが、途中でロバートは気が付きます。 すると『Leonardo da Vinci! The Mona Lisa!』になります。 そこで二人は脱出をやめ、館内に飾られたモナリザを見に行きます。 ここでもロバートは、『P. 』がソフィー以外のことも表していることに気が付き、それにはソフィーにも思い当たる節がありました。 『プリウレ・ド・シオン』、通称シオン修道会と呼ばれる地上最古の秘密結社の名前で、ロバートはソニエールがシオン修道会の会員だと確信していました。 ソフィーの記憶には『P. 』と百合の花があり、それもシオン修道会を表すものでした。 さらに会員にはかつての偉人が多く含まれていて、その中にダ・ヴィンチもいました。 モナリザを調べると、ガラスケースに『SO DARK THE CON OF MAN(人の欺瞞はかくも邪悪なり)』と書かれています。 それはシオン修道会の基本理念の一つでした。 次のメッセージについて考えていると、戻ってきた警備員に取り押さえられそうになりますが、ソフィーはメッセージの意味に気が付き、『岩窟の聖母』を調べます。 すると裏側に百合の紋章と『P. 』と刻まれた金色の鍵が見つかり、かつてソニエールにある箱の鍵だと教えられたことを思い出します。 ソフィーが六百万ドルもする『岩窟の聖母』を盾にして二人はその場を逃げると、ソフィーの車で走りだします。 車内で、ロバートもようやく暗号に気が付きます。 『SO DARK THE CON OF MAN』を並び替えると『MADONNA OF THE ROCKS』となります。 ロバートたちは追手から逃れるためにわざとクレジットカードで列車の切符を購入し、捜査をかく乱します。 一方、鍵が開けられる箱に思い当たる節はありませんが、鍵にブラックライトを当てると『24 RUE HAXO(アクソー通り二四番地)』と書かれていました。 そこに向かう途中、ロバートはシオン修道会についてソフィーに説明します。 シオン修道会は、ソロモン王の神殿跡に建てられたヘデロ王の神殿の廃墟にある文書が隠されていることを突き止め、その文書は十字軍の指揮官でシオン修道会を創設したゴドフロフ・ド・ブイヨンが伝えた秘密の正しさを裏付けているのだといいます。 手に入れれば絶大な影響力を持つゆえに、シオン修道会は武装集団『テンプル騎士団』を組織し、文書かどうかは別として、何かを廃墟から見つけ、計り知れないほどの富と権力を手に入れます。 その見つけたものの行方を知っているのはシオン修道会だけで、現在はイギリスにあると言われています。 また文書とその力、秘密を合わせて『サングリアル』と呼ぶようになり、現在では『聖杯』と呼ばれています。 キー・ストーン また同時進行で、シラスという男が伝説の要石(キーストーン)を求めて暗躍しています。 彼は秘密を知る四人からパリにあるサン・シュルピス教会にあることを聞きだし、その後殺害。 彼の背後には、近年になって大きな力を持つようになったオプス・デイという組織がついていました。 オプス・デイの取り計らいによって夜にもかかわらずシラスは教会に入ることができ、祈りを捧げるふりをしながらキーストーンと呼ばれる石板を探し当てます。 そこには聖書の一節を指し示すページ数が書かれていて、シラスは聖書を見て確認します。 しかし、そこに書かれていたのは秘密ではなく、『ここまで来るはよいが、先へ進むべからず』という言葉だけでした。 一方、秘密を探る来訪者を予期していた教会の教えに従い、シスターは四人に電話を掛けますが、四人はシラスによって殺害された後でした。 ここを教えたのは嘘の情報を掴ませるためで、他の仲間に危機を知らせるためのセキュリティでした。 シラスはシスターが誰かに連絡をする前に問い詰めますが、彼女は何も知らず、その場で殴り殺されるのでした。 スポンサーリンク 中巻 金庫に保管されたさらなる謎 二人が目指した住所にあったのは、チューリッヒ保管銀行でした。 つまり、この鍵は貸金庫を開けるためのものです。 二人は案内に従って中に進みますが、警備員は二人が逃亡者であることに気が付き、知らないふりをして支配人とインターポールに通報します。 二人は金庫に鍵を差し込みますが、そこで口座番号を求められます。 番号が分からずに途方に暮れていると、そこに支店長のアンドレ・ヴェルネがやってきて、警察が来る前に二人を追い返そうとしますが、ソニエールの死を知って驚愕します。 彼は、ソニエールの親しい友人でした。 事情を知り、ヴェルネは二人に協力してくれますが、口座番号は本人しか知りません。 途方に暮れる二人ですが、ふとソニエールが死ぬ間際に残した数字を思い出し、それをフィボナッチ数列に並べ替えて入力します。 すると金庫が開きますが、中には聖杯は入っておらず、代わりに大きな木箱が出てきます。 中を確認しようとしますが、そこに警察が到着。 二人はヴェルネが運転する装甲トラックになり、間一髪で銀行から逃げ出します。 移動中、薔薇の細工の箱を開けると、中から大理石で作られた円筒が出てきます。 それはソニエールが自作したもので、クリプテックスと呼ばれるものです。 元々はダヴィンチが設計したもので、五文字のダイヤルを正確に揃えた時、開きますが、無理やり開けようとすると中に入ったビネガーが飛び散り、秘密が書かれたパピルスが溶ける仕組みになっています。 ロバートは、薔薇の印の下にあることからこれをキーストーンだと推理。 そこには、聖杯の隠し場所が示されているといいます。 さらに驚くべきことに、ソフィーの過去の経験から、ソニエールがシオン修道会の総長だったと判明。 ソフィーは幼い頃から、秘密を引き継ぐ資質があるかを試すために、知らず知らず今回のような試練を幾度も与えられていたのです。 一方、ソニエールの他にも三人が殺害されたことを知ったヴェルネは、二人の身柄を確保して警察に突き出そうとしますが、二人はこれをかわし、トラックを奪って逃走。 二人はようやく、どうしてソニエールが必死になってこれをソフィーに託したのかを知ります。 ソフィーが運転する中、ロバートは思いつく単語を入れてみますが、キーストーンは開きません。 開くには助っ人が必要だと思い、ロバートは知り合いをたずねることにします。 強力な助っ人 ロバートが助っ人として選んだ相手。 それは、英国王立歴史学芸員であり、宗教史に詳しいリー・ティービングでした。 深夜の訪問でしたが、聖杯のことで相談があると執事に伝えると、リーは二人を迎え入れてくれます。 リーはまず初めに、何も知らないソフィーに聖杯について説明します。 彼が見せたのは、カラー写真の『最後の晩餐』です。 そこには、イエスの前に聖杯が置かれているはずなのに、どこにも描かれていません。 しかし、それはダヴィンチの書き忘れではありません。 聖杯とは、人を表していたのです。 そして聖杯は最後の晩餐のイエスの右隣に描かれた女性のことを指し、彼女はマグダラのマリアでした。 そして、マリアは王族であり、同じく王族であるイエスと婚姻関係にあり、なんと子どももいました。 聖杯伝説はこの王家の血について語っています。 San Greal(聖なる杯)は区切る場所を変えると、Sang Real(王家の血)となります。 途中、リーに事情を黙っていたことで怒らせますが、しっかりと説明して味方になってもらいます。 ソニエールだけでなく三人の参事にまでたどり着いたことから、相手は教会だと推理。 彼らは文書が明るみに出るのを防ぐために切羽詰まっていました。 襲撃と逃亡 ソフィーとリーがクリプテックスの開け方について考えている一方、部屋の離れた場所でロバートは別のものに注目していました。 木箱に見たこともない言語の四行の文が書かれていて、ロバートはそれについて考えを巡らせていましたが、背後から何者かによって殴られます。 相手は、シラスでした。 シラスはロバートたちが持っているものがキーストーンだと分かった上で、ソフィーとリーに渡すよう脅しをかけます。 しかし、隙を見つけて逆に撃退。 縛って拘束します。 ところが、安心する間もなく警察が到着し、三人は執事のレミー、拘束されたシラスを連れて気づかれないよう車で脱出。 キーストーンに示された場所を予測し、リーの所有する飛行機でイギリスに向かいます。 一方、ロバートはなぜソニエールが自分を探すようソフィーに指示したのか、またファーシュがなぜ自分を疑うのかについて閃きます。 出版社に確認すると、ロバートの出版予定の本の推薦文を書いてもらうために、原稿を何人に送っていて、そこにソニエールが含まれていました。 ソニエールはその原稿を見て、ロバートがこの謎を解く上で頼りになると思い、ファーシュはロバートがソニエールに原稿を送ったと勘違いしたことで、彼を疑っていたのです。 飛行機が離陸すると、三人は改めて木箱に記された文字の解読に移ります。 気が付いたのはソフィーで、文字を反転させることで英語が浮かび上がります。 そこには、こう記されていました。 古の英知のことばがこの巻の封を解き 離散せる一族を集める助けともなろう テンプル騎士の讃えた墓石が鍵となり アトバシュが汝に真実を明かすだろう 解読に向けて前進しますが、テンプル騎士の讃えた墓石に書かれたものを解読しないと先に進めないと判断。 一旦、保留となります。 またここで、ソフィーがソニエールと関係を絶った理由に、ロバートが気が付きます。 それは『聖なる婚姻』という儀式で、男性が女性に肉体的に結合することで、絶頂することで一瞬頭が真っ白になり、その時に神を見ることができるというものです。 知識がなければそれだけでもショックなものですが、ソフィーが一番ショックを受けたのは、儀式の中心で女性と繋がる男性、それがソニエールだったからでした。 しかし、ロバートのおかげで誤解が解け、ソフィーはなぜ関係を絶ってしまったのだと後悔するのでした。 下巻 さらなる謎 飛行機が到着する間際で、ロバートは気が付きます。 墓石とはヘッドストーン、つまり石の頭のことを指していて、テンプル騎士団は石の頭の彫刻に祈りを捧げたといわれています。 それは異教の神、バフォメットです。 つづりはBaphometですが、これをアトバシュ暗号で解くと、SOFIAの文字、つまり古の英知が浮かび上がります。 ソフィーはこの文字でクリプテックスを開けますが、出てきたのはさらに小さいクリプテックスでした。 そこにはまたしても暗号を解くためのヒントが書かれていました。 空港に到着しますが、すでに警察が待ち構えていました。 しかし、リーの機転によってその場を潜り抜け、一行は次の目的地に向かいます。 取り出したクリプテックスには羊皮紙が巻かれていて、そこにはこう書いてあります。 教皇の葬った騎士がロンドンに眠る 彼の者の労苦の果は神の怒りを被る その墓を飾るべき球体を探し求めよ それは薔薇の肉と種宿る胎とを表す リーはこの文章から、教皇が殺した騎士が埋葬されているテンプル教会が目的地だと推理し、一行はそこに向かいます。 しかし、そこには何もありませんでした。 本当の敵 それどころか、執事のレミーがシラスを解放してしまいます。 彼はシラスと同じ導師に仕えるもので、リーからの情報を導師に流していたのです。 二人はリーを人質にとり、クリプテックスを持って逃走します。 一方、警察の調査により、リーの屋敷には盗聴できる拠点があり、その対象はソニエールたち四人の参事でした。 ロバートたちは先に墓を見つけようとキングズ・カレッジに向かい、電子データベースから関連する情報を見つけようと検索をかけます。 そして、サー・アイザック・ニュートンが葬られているウェストミンスター寺院を見つけ、向かいます。 そこでリーを預かっているという伝言を見つけ、二人は指示された場所に向かいます。 そこで待っていたのは、こちらに拳銃を向けるリーでした。 彼こそが導師だったのです。 すでにレミーは彼によって始末された後でした。 リーは聖杯を闇に葬るために行動をしてきて、ソフィーの両親、祖母、弟の死も事故ではなかったといいます。 彼はまだパスワードが分からないため、クリプテックスをロバートに渡し、ソフィーを解放する代わりに謎を解くよう要求します。 ロバートはいまだに謎が解けずにいましたが、ふいに気が付き、リーの隙をつくためにクリプテックスを宙に放り投げます。 リーはこれを慌ててキャッチしますが、勢い余って転倒し、クリプテックスを落として中のパピルスを溶かしてしまいます。 しかし、クリプテックスにはAPPLEと並べられていて、ここでロバートがすでに中身を抜き取った後だということを知ります。 そこにファーシュたちがやってきて、ロバートとソフィーの無罪を認めた上で、リーを逮捕します。 真実 ソニエールの最後のメッセージ。 そこにはこう書かれていました。 聖杯は古のロスリンの下で待ち その門を剣と杯が庇い護る 匠の美しき芸術に囲まれて横たわり ついに星の輝く空のもとに眠る それに従い、二人はロスリン礼拝堂に向かいます。 ソフィーは以前にもここに来たことがあるといい、またガイドの青年はロバートの持つ木箱を見て、祖母が全く同じ箱を持っているといいます。 そこでソフィーは礼拝堂の管理者が住む司祭館に足を向けると、老女がソフィーを出迎えます。 彼女は、死んだはずの祖父であり、ガイドは死んだはずの弟だったのです。 ソフィーの両親が死んですぐ、祖母と弟は死んだことにして、隠れて暮らしていたのです。 家族の時間をとった後、ロバートは祖母に聖杯のありかを聞きますが、もうここにはないといいます。 結局、聖杯の行方は分かりません。 しかし、ソフィーにはまだ二人の家族がいました。 そして、ロバートとソフィーは互いの好意を確認し、再会を約束するのでした。 結末 数日が経ったある日、ロバートは奇妙な思い付きで目を覚まし、パリの街路を歩きます。 そこにはパリの古のローズ・ライン(Rose Line)が引かれていて、ロスリン(Roslin)はこのことを言っていたのです。 ロバートはローズ・ラインに沿って歩くと、ルーヴル美術館にあるピラミッドにたどり着きます。 そこには逆さまのピラミッドが吊り下げられていて、その下には小型のピラミッドが上を向いています。 つまり、これが上が杯、下が剣です。 そしてロバートが見上げると、ガラス越しに星の輝く夜空が見えます。 ロバートは思い出します。 『聖杯の探求の目的は、マグダラのマリアの遺骨の前でひざまずくことだ。 貶められ、失われた聖なる女性に心からの祈りを捧げるために、旅をつづけたのだよ』 ロバートの中で畏敬の念が湧き起こり、膝を突いて祈るのでした。

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『ダ・ヴィンチ・コード』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!|よなよな書房

ダ ヴィンチ コード 解説

ダ・ヴィンチ・コードの解説 ダ・ヴィンチ・コードの解説 1.ダ・ヴィンチ・コードとは? ダ・ヴィンチ・コードとは、2003年にアメリカで発表され、世界で4000万部以上を売り上げている小説です。 作者はダン・ブラウン。 基本的にはミステリーなのですが、通常のミステリーと異なるのは、以下の3点を巧みにとりいれた点です。 その謎解きの真偽をめぐり、アメリカでは数多くのTV特集が組まれました。 (アメリカ製作の検証番組の数々とその内容はこちらにまとめています・・作成中) 日本でも、関連書籍は20冊以上発売されています。 当然、すぐに映画化の話がもちあがり、ソニーはストリンガー会長が自ら版権獲得を指示し、映画化。 2006年5月からは、映画も世界同時公開となり、現在大ヒットとなっております。 (参考:) 2.ダ・ヴィンチ・コードの内容は真実なのか? ダ・ヴィンチ・コードの内容の多くは、作者のダン・ブラウン氏自身も言うように、実は、他のいろいろな研究を継ぎ合わせたものです。 本当に独創的な解釈というのは、ほとんどないと思います。 そのために、ダ・ヴィンチ・コードの小説でも紹介されている「レンヌ=ル=シャトーの謎」の著者からは、盗作で訴えられることにまでなってしまいました。 では、これらの本に書いている解釈は事実なのでしょうか? 「レンヌ=ル=シャトーの謎」の作者はこういっています。 「全て、解釈にすぎない。 私の著書も、他の著書もだ」(検証番組:ダ・ヴィンチ・コード・デコーデッドより) つまり、ダ・ヴィンチ・コードにしろ、そのアイデアの基になったレンヌル=シャトーの謎にしろ、全ては推測にすぎません。 ただし、同時にこうも言っています。 「私の研究が、もし、イエスではなく、例えばシェークスピアなどの別の人物についての研究であれば、学会は受け入れただろう」 と自信も見せています。 しかし、それにしても、なぜ学会はこれらの考えを受け入れないのでしょうか? 詳細は謎の研究ページ部分にゆずりますが、簡単に書くと以下のようになります。 (検証番組「ダ・ヴィンチ・コード 真実と虚構の境界線」より」 秘密結社の統領であったという証拠はありません。 もっとも、そうでなかったという証拠もありませんし、秘密結社の性質上、証拠を残さなかったのかもしれませんが。 研究者から強く否定されているのは、「最後の晩餐」などの解釈です。 (参考:研究者の意見の紹介と私の解釈はこちら) また、ダ・ヴィンチは、女性崇拝というよりは、少年愛(青年愛)だった点も、ダ・ヴィンチ・コードの解釈に疑問を投げる点だと思います。 ただし、シオン修道会は、かなり真偽があやしい団体です。 もっとも、このへんの解釈は、おおむね先述の「レンヌ=ル=シャトーの謎」にのっとっています。 実際はどうだったのでしょうか? カトリックの教義制定には政治的な事情が多々からんでいた面もあり、ヴァチカン自身が様々な見直しを行なっています。 マグダラのマリアについても、3世紀には娼婦と制定し、1960年には聖女と認定が変わりました。 また、20世紀なかばにナグハマディ文書などの古文書が発見されたことにより、カトリックの権威が確立するまで、キリストに対する解釈も様々であったことがわかってきました。 その意味で、マグダラのマリアについてのイメージは最近、ヴァチカンや学者においても大きく変わって生きていると考えていいでしょう。 ただ、実際に結婚していたのかとか、子供を妊娠していたのかとかいうと、明確な規定はないため、定説にはならないでしょう。 なぜなら、マリアの結婚説を明確に述べているのは、ナグ=ハマディ文書ですが、これも執筆されたのはイエスの死後数百年たってからと 考えられますし、ナグ=ハマディ文書自体も様々な内容のものがあるので、どれもうのみにするわけにはいきません。 とくに、ナグ=ハマディ文書は、その教義上(グノーシス主義という)、当時の権力者(ローマ)との対決姿勢を明確に持っていたため、カトリックを創設したペテロを否定し、マグダラのマリアを持ち上げているのが、事実に基づくものか、政治的な意図があるのかも不明です。 また、マリアの子サラについては、南フランスに伝わる伝承ぐらいしかありません。 1.結婚説=ナグハマディ文書のいくつかに基づく 2.マリアとキリストの赤ん坊説=現代フランスの伝説に基づく 3.フランス王家メロヴィング朝がキリストの子孫説=紀元7〜800年にメロヴィング朝の王家によって主張される。 というように、つぎはぎであり、都合のよい部分を切り取っているようにも感じられます。 もっとも、よくいえば、うまく結びつけた統一的な解釈ともいえます。 真偽はともあれ、カトリック教会としては、「嘘をひろめた」として、強硬に抗議しています。 (参考:イエスとマリアの結婚にふれた福音書の紹介と私の解釈はこちら) ダ・ヴィンチ・コードの謎の解釈についての結論 ようするに、ダ・ヴィンチ・コードの示す解釈は、研究者から見て定説になるようなものではありません。 ただし、はっきり否定できる証拠もないため、嘘と言い切ることもできないと思います。 とくに、イエスとマグダラのマリアの関係については、新約聖書とナグハマディ文書を読み合わせてみても、結構ありそうな話だと私などは思います。 また、カトリック教会が女性蔑視の傾向を強めた時代に、様々な情報操作を行なったのも事実だと思います。 (さすがに、娘サラから、メロヴィング王朝へという流れはどうかと思いますが・・) 聖書に描かれている女性蔑視的傾向を、様々な伝承を組み合わせて逆転させた点が、謎の解釈の真偽を超えて、ダ・ヴィンチ・コードが現代において支持を得た一因ではないでしょうか。

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