こんな時 どんな顔。 【柴犬の表情図鑑】あの顔の時どんなことを思っている?笑顔編

#妖狐×僕SS #渡狸卍里 こんな時は、どんな顔をしたらいい

こんな時 どんな顔

近所の本屋でまだのやっとるわい、と思って引いたら A賞。 銀さんはいいけど、2つ目っすよう_。 こんな時どんな顔をしたらいいの。 今でも、「志村の曲(or歌詞)じゃないから」「爽やかすぎるから」と 「VOYAGER」聴かないという方の話を聞くとちょっと勿体ないな・・・と 思う。 聴けない、という事なんだろうなーとも思うけれど それでも勿体ないな・・・と思っちゃうくらい、良い。 もし志村が居たとしてもかとをさんが歌詞書く曲が出てきたかもだし 山内が歌うかもだし爽やかさんかもしれないし それに嫉妬するかもしれないししないかもしれない、 民生さん達の的なユニットやってたかもしれない、 それはそれでちょっと観たかったなーって自体 観られてないやん、 とか考えながら作業してたら指先以外のとこ、縫い針で突いた。 こんな時どんな顔をしたらいいの。 指と爪の間突いてたらまたなんか出来てまうんやろな。 生地を使ってあーだこーだやるんですけど、生地が硬い時は 指でくーっと押す訳で。 この作業をするようになって初めて、指貫の存在価値を知ったのだが 生憎薬指または中指の横側で針頭を押すので未だ使いこなせない。 中指で押すなら、そこそこ正しい使い方なのか。 廻っちゃうんだよ。 改造して直径小さくしたらええんかな。 パッチワーク用の指貫は指すっぽり革で覆ったようなやつなんだっけ 使ってみよっかなー、と画像ググったら加賀の指貫が出てきた。

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【柴犬の表情図鑑】あの顔の時どんなことを思っている?笑顔編

こんな時 どんな顔

渡夏渡が本命なんですが、いぬ僕は皆でわいわいしているのが可愛いと思います。 色々な方が書かれています風邪ネタです。 夏目さんはもっと皆に愛されていると気がつけばいいのにね。 *捏造はんぱないです。 キャラクター把握できているか少し不安です。 一応、本貸してくれた後輩に可笑しなとこないか見てもらっていますが、いかせん原作持っていないんで…。 あと、纏める力ないから無駄に長いですので、閲覧の際はご注意下さい。 あと、蜻様ごめんね。 私、蜻様を蜻様らしく書く自信ありませんでした。 **あわわわわ、沢山のブクマに評価ありがとう御座います。 私なんかには勿体無いタグまで・・・嬉しいです。 ホンマに、ホンマにありがとう御座います。 「あれ、・・・残夏来てねぇ?」 日課の早朝トレーニングを終えラウンジに入ってきた渡狸が、部屋を見渡し首を傾げて言った台詞に、部屋に居たもの全員が同じように部屋を見渡しそう言えばと声を揃えた。 「まだ見ていないな」 今日は日曜日。 世間一般では休日だが、年中無休で護衛にあたるSSに休みなどない。 「単に寝坊とかじゃねぇ?」 欠伸を噛み締めながら反ノ塚が言う。 時刻は9時を回ったばかりで、此処に揃っている者は休みと云うことで遅めの朝食をしている者もいる。 特に問題なくね、という反ノ塚に彼の隣でグラビア雑誌を広げていた野ばらが同調する。 「そうね、SSというより社会人として寝坊なんて有り得ないけどたまには多目にみてあげたら」 だが、どうにも納得が出来ないらしく渡狸は、でもと言う。 「あいつ、今まで寝坊とかしたことねぇもん」 何時だって渡狸のトレーニングに合わせて身支度を完璧に整えて起きてくれる彼が今日に限って寝坊とは考えられない。 「あいつ・・・変な物でも食ったのか?」 自分には拾い喰いするなと言うくせに、とブツブツ文句をいう渡狸の様子に凜々蝶が言う。 「要するに君は彼が心配なんだろ」 御狐神が口元を拭おうとするのを阻止しながら言った台詞に渡狸はすぐさま声を上げた。 「ちちちげぇ!!俺は、不良だぜ!他人なんか心ぱ」 「そう言えば昨晩、夏目さんすぐに部屋に戻られましたね」 「遮るなぁぁ!!」 昨日の夜、珍しく住人揃っての夕食の事を思い出したのか凜々蝶に断られて残 念な顔のまま御狐神が言う。 昨夜の夕食時、凜々蝶、カルタ、 渡狸の仲良し三人が同じ席で夕食を共にしていた。 そしてその後ろでSSの御狐神と夏目が控えているここ最近よく見る光景だった 食事も終わり、明日は休日だから三人でゲームでもしようかと話していた時だった か、夏目が珍しく渡狸に断りを入れてラウンジを後にした。 去り際にいつも通り渡狸をからかいながらだったので誰も気にはしなかったが、もしかしたらその時既に体調が思わしくなかったのかもしれない。 「・・・あいつ、大丈夫かな」 いつもぞんざいに扱われたりはしているがやはり心配なのか、渡狸がどうしたものかと考えている とその服をカルタが引っ張った。 「渡狸・・・お見舞い、行こ」 袖をクイクイ引っ張るカルタの仕草に、後ろで野ばらがメニアック!!と叫んだ。 「・・・カルタがそう言うなら行ってやる」 「うん、夏目元気つけよう」 微笑むカルタに顔を赤らめる渡狸の手を繋ぎカルタは、行こうと階段へと歩き始め渡狸も素直に歩き出した。 と、後ろでも席を立つ音がした。 凜々蝶に御狐神、反ノ塚に野ばらまでもが二人の後に付いて来た。 渡狸の足が止まる。 「…なんでお前らまで」 「まっまぁ、頼んではいないが彼には普段何かと世話になっているからな」 「僕は凜々蝶様が行かれますので」 凜々蝶と御狐神は何となく分かったが、後ろの二人はと渡狸が怪訝な表情で見れば、心外だなぁと反ノ塚が溜め息を漏らす。 「えぇー酷いなぁー。 俺も普通に心配してんのに、なぁ?」 「私は別にあの男の事なんかを心配してないわ。 ただ、どんな自宅なのか見てみたいだけよ」 「あぁー、確かに気になるわ」 何時だったか私生活や素が想像出来ないと言われたことのある夏目だ。 野ばらの一言に皆少なからず興味が出たようだ。 「ぼ、僕は君みたいな不純物な動機はない」 「えぇー、でも凜々蝶だって気になるだろう」 「そっ、それは、その…気にならなくもないが」 言葉に詰まった凜々蝶に反ノ塚が、ほらなぁと言う。 反論出来ない凜々蝶に御狐神が上手にフォローを入れ、野ばらが凜々蝶のその表情に叫んでいる横で渡狸が困った顔をした。 「てか、病人の見舞いにこんな大勢で押し掛けて迷惑になんねぇ?」 もっともな疑問だが生憎此処にはその疑問を聞いてくれそうな人はいないだろう。 そもそもまだ病人と決まった訳ではないのだし、静かにしていたら問題ないだろうと渡狸は判断した。 「皆でお見舞い。 夏目喜ぶ」 「おう」 再び歩き出したカルタに渡狸は頷き階段上り始めた。 [newpage] 一号室ということで渡狸と夏目が住居するフロアはラウンジのすぐ上の階なのでエレベーターを使うまでもない。 階段を上がればすぐに一号室フロアに着いた。 凜々蝶が窓から見える景色の僅かな違いに目を瞬かせ、御狐神がその様子を微笑ましく見ながら目的の部屋まで難なく着いた。 「残夏ー。 おーい、起きてるかー」 渡狸が扉とチャイムを鳴らすが、三度鳴らしても返事は返って来ない。 「爆睡しているとか?」 「倒れているんじゃないのか!?」 「お取り込み中とか?」 至極適当な憶測が飛び交う中、渡狸がドアノブに手を掛けた。 「残夏ー、入るぞー。 …えっ!?」 渡夏がドアノブを回したが、当然だが鍵が掛かっていた。 が、どうやらそれを想定していなかったらしく渡狸は驚いていた。 「なんで鍵掛かってんだよ!?」 「いや、普通そうでしょ」 当然だと皆突っ込んだ。 いくら 対妖用 セキュリティーが完備されていようが、自宅には鍵を掛けるのが当然である。 「君は馬鹿なのか。 いくら何でも不用心にも程があるだろ」 「だって、鍵掛かってた事は一度もねぇもん」 それは本人が起きてたか、たまたまだっただけだろうと内心皆突っ込んだ。 「っくそ、鍵こじ開けたらいいのか?」 ヘアピンを外して、確か漫画とかじゃこうやって開けてたよなと鍵穴にヘアピンを突っ 込もうとしている渡狸を凜々蝶が慌てて止めた。 反ノ塚は面白そうに野ばらはどうでもいいと見ているだけだ。 「ちょ、君は犯罪者か!?もっと他に方法があるんじゃないのか!?」 「警察が怖くて不良なんかできるか!!」 「意味が分からない!」 君達も見てないで止めろ!と叫ぶ凜々蝶の方に御狐神がそっと手を置いて微笑む。 「大丈夫ですよ、凜々蝶様。 鍵なら此処に」 空いている手を凜々蝶に見せれば其処にはこのマンションのスペアキーが握られていた。 「どうして、君が?」 持っているのだと、渡狸と凜々蝶が不思議そうに御狐神を見上げれば、彼はにこやかに答える。 「もしかしたら、と思いましたので猫月さんに事情を話してお借りしました」 その手があったかと、二人はこのマンションのコンシェルジュを思い出した。 「おお、流石はミケ」 「あんたとは大違いね」 先を読んでの御狐神の行動に皆から拍手が贈られる。 「凜々蝶様のお役に立てて僕は幸せです」 凜々蝶からも流石御狐神君と誉められて、見えない尻尾を振り回して喜んでいる御狐神の手から渡狸は面白くないと乱暴に鍵を受け取った。 「けっ、持っているなら持っているって先に言えよな」 ガチャリと音を立て鍵が開けられて、今度こそ扉が開いた。 「残夏ー、勝手に入るぞー」 「お邪魔しまーす」 一応気を使っているのか小声ながらも断りを入れて、一同は部屋の中へと入っていった。 カーテンが閉め切られた部屋は日が昇りきっているのに薄暗く、心なしか少し肌寒く感じた。 造りはどの階も部屋も同じなのだろう、窓やキッチン、扉の配置などは各自の自室とほぼ同じで物珍しさはない。 あるとするなら。 「残夏ー、開けるぞー」 何度か来たことのあるらしい渡狸が、寝室の扉をノックした音に皆其方へと向かい息を飲み扉が開かれるのを待った。 「残夏ー」 極力音を立てないように静かに開かれた扉の向こうは、リビングよりも真っ暗な寝室だった。 「うっわ、真っ暗」 「電気つけていいかしら?」 野ばらが扉横にある照度調整出来るスイッチを押して一番小さな光が部屋を灯した。 が次の瞬間、カルタが何の迷いもなく閉め切られたカーテンを思いっきり開けた。 余りの眩しさに皆目を暫く開 けていられなかった。 「…髑々宮さん」 カルタの相変わらずの突拍子もない行動に呆気に取られる凜々蝶達の横で当の本人は満足気味だ。 「明るくなったよ」 そうだね滅茶苦茶明るくなったねと脱力していると小さな呻き声が上がった。 「やべ、起きちまったかも」 渡狸が振り返れば、もぞもぞと布団から夏目が起き上がった。 一連の騒ぎで起こしてしまったか。 「わりー、起こしちまったか」 申し訳なさそうに渡狸が声を掛けたが返事は返って来ない。 それどころか、起き上がった姿勢のまま夏目は動かない。 寝起きで頭が働いていないのか、 わずかに俯いたままぼーっとしている。 普段の行動からは想像出来ないその様子に一同固まってしまう。 「おっおい、残夏?」 渡狸が呼び掛けても返事が返って来ないどころか振り向きもしない。 「朝に弱いとか、、こいつ低血圧?」 「どうなんだろうな」 いつもテンション高いよなーと、誰も動けないまま一分、二分と経過して五分ばかり過ぎたところで夏目がゆっくりと 右目を押さえながら呟 いた。 「…気持ち悪い」 「「えっ!?」」 そう言うなり夏目は横に倒れた。 腕と髪に隠れ僅かに見えた顔色は良くない。 ベットから落ちた手を戻してやろうと触れれば、寝起きの筈なのにその冷たさに渡狸は驚いて叫んだ。 「残夏!おい、残夏、死ぬな!!??」 死ぬな死ぬなと夏目を揺さぶる渡狸を、いやそれ逆効果だからと反ノ塚が止める。 揺さぶられた夏目の顔色は更に悪化している。 「落ち着け、なっ。 焦る気持ちも分かるが、多分ただの風邪だ」 なっ、と反ノ塚が御狐神に同意を求めれば彼も頷く。 「ええ、多分お兄様の言う通り風邪だと思います。 …夏目さん、ちょっと失礼しますね」 そう言って御狐神は多分これも猫月に借りたのだろう体温計を出して、そっと夏目の額に当てた。 「最新の体温計?」 普通なら脇に挟むのに御狐神が出してきた体温計は赤外線によって計るものだった。 3秒程で体温 測定が終わった。 「最新すげー」 余りの速さに驚きの声が上がる中、御狐神は測定温度を伝えた。 「37. 「思ったよりも低いわね」 夏目の容態から高熱なのかと心配して損したわという野ばらに皆が少なからず同意したが、御狐神 がそう言えばと言う。 「確か夏目さん、前に平均体温が低いと言っていたような。 「夏目、苦しそうだね」 よしよしとカルタが夏目の頭を撫でる。 「ここ最近、昼夜の気温差が激しかったからな」 季節の変わり目に体調を崩しやすい凜々蝶がここ数日を振り返る。 「そういや、一昨日は雨降ったしな」 お前濡れて帰って来たよな、と反ノ塚が渡狸がそう言えばと思い出した。 「俺、確かあの日…傘忘れて出掛けて行ったから迎えに来て貰ったんだ」 あの日は傘も無意味なくらいの暴風で夏目と二人びしょ濡れになって帰ってきた。 「俺が原因で、風邪引いたのか…」 出掛け際に、雨降るからと忠告されていたのに忘れて出掛けてしまったんだと、渡狸は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 「ごめんな、ごめんな、残夏」 苦しそうに浅い呼吸を繰り返す夏目に謝る渡狸の肩に反ノ塚が手を置いて慰める。 「そんな自分を攻めんな。 風邪引いたのはそれだけが原因じゃねぇし、なっ」 「でも、」 「取り敢えず、一旦外に出ないか」 病人の周りで騒ぐのは良くないと、凜々蝶の提案に皆頷いて部屋を出ることにした。 [newpage] カルタが開けた窓から差し込む和な日差しと裏腹に部屋の中の空気は少し重かった。 自分が夏目が風邪を引く原因を作ってしまったと渡狸はソファーに座り込み俯いている。 周りもそんな彼にどう声をかけて良いものか考えあぐねていた。 「はぁー…にしても、殺風景な部屋よね」 落ち込んでいるのが女の子なら違っただろうが生憎落ち込んでいるのが渡狸なので励ます気にもならない野ばらがぐるりと部屋を見渡し呟く。 独り言の声量だったが隣に腰掛けていた凜々蝶と反ノ塚が同じ様に部屋わ見渡し感想を述べた。 「確かに」 家具の配置もセンスも悪くはないどころか、モデルルームかの如く綺麗に揃えられているが、殺風景というよりも無機質に凜々蝶は感じた。 余りにも物が少なく生活感が感じられない。 何度か訪れた事のある御狐神の部屋でも 一部除く もう少し生活感はあったはずだ。 「テレビも見ないのか?」 普通ならテレビが置かれているだろうソファーの正面にはテレビではなく、代わりにステレオとその土台としてCDや本が仕舞われた棚があるだけだった。 「おぉークラッシックにジャズ…邦楽とか洋楽…歌は聞かないのか?」 でも何かよく歌ってるよなと反ノ塚が扉を開き仕舞われているCDやら本を見る。 「人の部屋を詮索するな」 「…とか言いながら凜々蝶も気になるんだろ」 自分の隣にやってきた凜々蝶に反ノ塚が素直に言えよ、と笑う。 その台詞を無視して凜々蝶はCDの隣に並べられていた本を一冊手に取る。 少し前に話題になった外国の小説の原本だった。 意外過ぎて驚き、それをそっと元の所に戻す。 その隣には健康法や話術、体術の本だったり週刊雑誌やよく 分からない海外雑誌に中には政界や行政に関する本が。 「ペットの気持ちが分かる」 とタイトルが書 かれた本には渡狸は顔をしかめそうだ。 ジャンルの広さに二人は困惑した。 読んでいるのだろうか、ただのインテリアだろうか。 「ふん、気にならないとは言ってない。 ・・・しかし、本当に何もない部屋だな。 僕部屋にでもテレビくらいはあるのに」 彼の娯楽は何だ。 人をからかう事か?紙芝居作りか?と凜々蝶と反ノ塚が首を傾げていれば、渡狸がのろのろと顔を上げた。 「テレビとか、あいつ煩いんだって」 「「煩い?」」 音量をでかくし過ぎない限り煩わしい物ではないだろう。 なら、世間の情報などはどこから仕入れてくるのだと凜々蝶と反ノ塚は更に首を傾げた。 「俺もよくしらねぇけど、要らない情報まで視えたりして嫌なんだってさ。 あと、あいつ活字読むの好きらしい」 だからテレビはラウンジのだけで十分でニュースは新聞だけでいいらしい、と渡狸は寝室の方を見ながら言う。 凜々蝶と反ノ塚も同じ様に其方に顔を向ける。 「彼にも色々悩みや苦労があるんだな」 「楽しんでいるだけだよ」と何時だったか言っていたように、飄々と掴み所がなく、勝手に人の思考を詠んだりする人なのに。 だが、自分は夏目と同じ能力を持っていたならどうなのだろうと凜々蝶は考えた。 視たくもない情報が勝手に視えたり先が視える人生を。 「あいつ、強いんだな」 「…そうだな」 隣で凜々蝶と同じように考えていた反ノ塚の言葉に凜々蝶は頷いた。 強い人だと。 弱さも辛さも人に悟られずに明るく振る舞える程、 彼は強い人だと初めて知った。 「俺は、無理かな。 嫌なこととかすぐに態度や顔に出るわ」 「僕も、そうだな」 野ばらにツンシュンと言われたように、悪態はつくもののすぐに後悔が態度に出てしまうと凜々蝶も、その強さが羨ましいと思うと同時に寂しかった。 「でも、しんどいならしんどいって言ってくれてもいいじゃん」 少しは頼れと、何も言わずに寝込む夏目に少しばかり拗ねている渡狸に凜々蝶も頷く。 頼りにされていないというよりは、初めから誰にも話さないのは悔しい。 同じマンションに住んでいる仲間なのだから。 「ちっくしょう…何か出来ないのかな」 歯痒さからか感情が高まった渡狸が変化をしてしまいウロウロと部屋の中を意味なく歩き回りだした。 その姿は主人を心配するペットみたいだなぁと皆秘かに和む。 「可愛いな、お前」 「うっせぇぇぇぇ、噛み付くぞ!!」 わしゃわしゃと反ノ塚に頭を撫でられ、横で僕のとおずおず手を伸ばした凛々蝶に毛を逆立てて威嚇する渡狸の視界の端に、座っていたカルタが立ち上がるのが見えた。 「カルタ?」 立ち上がったカルタがキッチンに向うのを見て渡狸がその後を追う。 釣られて、凛々蝶と反ノ塚も付いていく。 「カルタ?」 「髏々宮さん?」 「あら、どうしたのカルタちゃん」 カルタの行動に皆が注目する中、彼女は徐に置かれていた冷蔵庫を思いっきり開いた。 「よせ、カルタ!!摘み食いは危険だ!何入っているかわからねぇ!!」 「其処じゃないだろう!いきなり人の家の冷蔵庫を開けるのか!?」 凛々蝶以外は、カルタがキッチンに向った事に何となく予想は付いていたのでそこまで驚きはしなかった。 「お水…お酒」 開けた冷蔵庫を見てカルタは首を捻った。 冷蔵庫の中には飲み物ばかりで食べる物がないと。 「切らしたのか?」 反ノ塚が冷凍庫を開いてみたが其処にも氷以外は何も入っていなかった。 「なんの為の冷蔵庫なんだ」 食物を保存する為の物なのに、肝心の中身が何もない。 「コンビニとかで買っているとか?」 「なんの為のラウンジよ」 コンビニに行くよりも手軽に美味しいプロの料理が味わえるじゃないと野ばらに皆そうだなと頷く。 冷蔵庫を閉じて戸棚なども見てみるが使われた形跡が殆どない皿が数枚あるだけで、パンやスナック菓子何一つ入っていない。 「何も…ない」 「彼は何を食べているんだ」 食事をしている姿を思い出そうとしたが、彼の前には何時も紅茶といった飲み物ばかりが置かれていた。 御狐神のように人前での食事が恥ずかしいからかとも考えたが、それにしたって冷蔵庫の中身が空なのはおかしい。 「あー、光合成とか」 「いや、彼も人だろ」 まさかそんな事あり得ないと、適当に言う反ノ塚に律義に突っ込む凛々蝶の横でカルタがジッと冷蔵庫を見つめていた。 「どうしたの、カルタちゃん。 お腹空いた?」 ラウンジから持ってきたお菓子はとうに食べ切ってしまっている。 口寂しいならお菓子持ってこようかと言う野ばらにカルタは首を振った。 「…渡狸」 足元でウロウログルグルしていた渡狸を抱き上げて提案する。 「ご飯、作ろう」 「カルタ?」 意図がよく分からないと言う渡狸にカルタは冷蔵庫を指さす。 「空っぽ。 夏目もお腹空くから、ご飯作ってあげよう」 「そうか!風邪には、睡眠と栄養が一番だからな」 カルタの行動を見守っていた凛々蝶と反ノ塚が、その行動に漸く納得言ったと賛同した。 「皆で作ったら夏目喜んぶし、元気になる」 ねっと微笑むカルタに渡狸は、うんと頷いた。 「カルタがそう言うなら、作ってやる」 カルタの腕から飛び降りて変化すると渡狸は勢いよく駆けだした。 「そうなれば、さっそく材料を集めっぞ!!」 この部屋、なんもねぇから!!と言って飛び出した渡狸の後にカルタも付いていく。 「よかった、渡狸元気になった」 出来る事が見つかって喜ぶ渡狸の姿にカルタは微笑む。 その微笑に野ばらがメニアック!!と叫び、凛々蝶が僕も行くと後を追いかけだした。 「彼らだけでは、何を買ってくるか心配だからな!!」 明後日の方向に駆けだす渡狸と天然大食少女カルタの買い物の心配もあるだろうが、きっと凛々蝶も夏目の為に何かがしたかったのだろう。 [newpage] 駆けていく三人を残された者が見送り扉が閉まった所で、反ノ塚が振り返った。 「あれ、ミケ付いていかなくていいの?」 いつだって凛々蝶の傍を片時も離れたがらない御狐神が残っている事に訪ねれば、彼はニコリ頷く。 「付いていきたいのは山々なんですが、髏々宮さんがいらっしゃいますから妖怪に襲われても大丈夫でしょう」 それに、こっそりGPS付けてますから、とニッコリ微笑む言葉を反ノ塚は聞かない事にした。 「それよりもお兄様、少しお手をお借り出来ますか?」 御狐神の申し出に反ノ塚は頷き、後を付いていく。 御狐神は一旦浴室場によりタオルを手にしてから夏目の寝室をノックして、返事はないが一応断ってから入室をする。 寝ている夏目は相変わらず顔色が優れない。 「たぶん、汗を掻いているでしょうから着替えさせるのを手伝っていただけますか?」 「おおー、任せろ」 クローゼットを開き御狐神は着替えを捜し取り出す。 反ノ塚も興味本意でクローゼットを覗いた。 「ほぉー、綺麗にしまわれている」 自分の部屋とは大違いと感想を述べてから、夏目を起こす御狐神の下へ。 「夏目さん、起きれますか?」 呼びかけるが、相変わらず反応がない。 夏目をゆっくりと起き上らせて、支えて下さいと反ノ塚に頼み御狐神は服を脱がしていく。 「こいつ、ほっせーよなぁ」 大浴場で一緒になるときに何時も思うと、夏目の白く細い身体に反ノ塚が正直に感想を言う。 成人男性にしては身体が薄い。 余計な肉が付いていないと言うよりは必要最低限の肉しか付いていない感じだ。 「ちゃんと食っているのかね」 心配だわ、という反ノ塚に夏目の身体を拭いていた御狐神もそうですねと言う。 「元々夏目さんさんは食が細いのでしょう。 学生時代からそうでしたが、一緒に飲んだりする時も余り食べませんから」 へーと、意外そうに反ノ塚が瞬きをした。 「ほんとに仲良しなんだな」 「ええ、意外でしたか」 うん、とは頷かなかったが伝わったのか反ノ塚は苦笑いで、悪いと謝った。 「昔からって言ったけど」 「はい。 学校や蜻蛉様の屋敷に来られているときも食べている姿を見たことは殆どありません。 好きな食べ物を聞けば紅茶と答えられた事があります」 ふーん、と反ノ塚は返した。 紅茶は飲物だよなと心内で突っ込んでなら何時食べているのだろうと。 そもそも食に興味は有るのだろうかと。 「夏目の家って?」 実家での食生活も変わりないのかと訪ねれば御狐神は困った顔をした。 「申し訳ありませんが、夏目さんの御実家には僕も蜻蛉様も訪れた事はなくて」 「…実家って」 「政治関係です」 声のトーンが落ちた。 御狐神はそれ以上は分かりませんと頭を下げて反ノ塚も聞かなかった。 これ以上は聞いてはいけないと。 「まぁ、何にしても早く元気になるといいな」 「そうですね」 唐突な行動と発言で振り回されたりはするけれど、なんやかんやと皆で楽しく盛り上がれる時間を作ってくれる彼がいないと寂しい。 「ほんと、早く良くなれよ」 「さて、どうしましょうかね」 凜々蝶、カルタ、渡狸は出掛け、御狐神と反ノ塚は寝室へと消えて、リビングには野ばらだけが取り残された。 このまま帰って、グラビアの続きでも読もうかと野バラは考えた。 居る理由がない。 病人が女性であれば献身的に介護と撮影なんかもするが、残念ながら相手は男だ。 それも苦手意識のある夏目だ。 心配かと聞かれれば、体調管理も仕事の内だと返す程度で、心配以前に興味がない。 ただ、此処に残る理由があるとしたら、 「凜々蝶ちゃんとカルタちゃんのエプロン姿が見れるのね!!…メニアック!!!」 自然と荒くなる呼吸を落ち着かせることもなく、野ばらはどんなエプロンなのかと妄想する。 「…あぁ、どんなエプロンも似合いすぎよ」 フリフリレースでも、割烹着でも萌える。 あれもこれも着せたい。 寧ろ着せる!!と野ばらは宣言をする。 「カメラ持って来ないとね」 そう言って玄関に向かおうとしたが流石に皆が夏目の為に行動しているのに、自分だけが趣味に走るのは少しだけ悪い気がして、野ばらは仕方ないと足を止めた。 「…薬くらい探してあげましょうか」 常備薬ぐらいはあるでしょうと、適当に戸棚を開けたが、そこには何もしまわれていない。 「何の為の棚よ」 インテリアかと、空の棚を閉めて別の扉を開けてみるがそれらしき物は見当たらない。 普通、分かりやすい所に仕舞うでしょうがと野ばらは若干苛々してきた。 腹痛薬や頭痛薬に解熱剤。 市販の簡単に手に入る薬が一つも見当たらない。 「あいつ、SS舐めてんのかしら」 怪我も病気にも自分はならないと豪語しているのなら腹が立つ。 人間なんだから体調がすぐれない日だって一日や二日くらいあるだろう。 もし、仮にパートナーが風邪を引いたらどうするつもりだ。 家の権力を使えば土日祝日だろうが救急で風邪の検査もしてもらえるだろうが、それにしたって何故、一つも薬が見付からないのかと野ばらは乱暴に扉を閉めた。 苛々して仕方ない、もっと心が晴れる事でも、考えましょうそうしましょうと探すのを止めた。 カメラを取りに帰ろうとして、悔しいから最後にもう一か所だけと開けた扉の奥。 「なんでまた、こんな分かりにくい所に」 扉の奥にひっそりとそれはしまわれていた。 背を伸ばして野ばらはその小さなそれらしき箱を取り出し、全くと愚痴を零しながら開けて、言葉を飲み込んだ。 箱の中に仕舞われていた幾種類もの薬。 病院でよく見かけるが用途名が記入されえいない白い粉薬の袋、SP包装や瓶に入った錠剤。 そのどれもが服用中とおもしきものばかりだった。 「…あいつ」 野ばらはそっと箱を元の場所に戻し静かに扉を閉めた。 自分は今見てはいけないものを見てしまった。 彼が隠したがっているであろうことを。 「黙っていてあげるから、感謝しなさい」 寝室に向かってそういうと野ばらは部屋に戻ろうと決めた。 「にしても、肝心の風邪薬が置いてないわね。 カメラの序に、解熱剤と氷枕くらいは持ってきてあげましょう」 序でよ、序でと誰もいないのに声をかけて野ばらは部屋を後にした。 [newpage] 「たっただいま…」 やけにぐったりした凜々蝶と両手にいっぱいの買い物袋を提げた渡狸とカルタが戻ってきたのは、部屋からカメラと幾種類かのエプロンを持ってきた野ばらと、夏目の着替えを終えた反ノ塚が御狐神の淹れた紅茶を飲んで一息ついていた時だった。 「おおー、おかえりー」 「お帰りなさい、凜々蝶様」 「待ってたわーカルタちゃん、凜々蝶ちゃん!!」 男ばっかりでむさ苦しかった!!と野ばらに抱きつかれても避ける気力もないのか凜々蝶はされるがままになっていた。 「大丈夫ですか、凜々蝶さま。 やはり、僕も一緒に行くべきでした」 申し訳ありません、と頭を下げ今にも切腹しそうな御狐神に気にしなくていいと君にはなんの非もないと凜々蝶は言うが、なかなか聞き入れてくれない。 「さぁ、さっそく作るぜ!!」 ぐったりしながらも懸命に御狐神を説得する凜々蝶の横で、やけに元気な渡狸が買い物袋から材料を取り出し、エプロンに三角巾に腕捲りまで準備万端と意気込んでいた。 その隣で、カルタもエプロンを身に着けていく。 野ばらがカルタの方にカメラを手に一直線に走って行く。 「何、買い物そんなに疲れたのか?」 力なくソファーに倒れる凜々蝶に反ノ塚が聞けば、漸く落ち着いた御狐神から紅茶を受け取った凜々蝶は、ああと頷いた。 「何買ってきたんだ?」 興味あるーと反ノ塚が立ち上がり、取り出された材料を見た。 「お前、…何作んの」 卵、梅干し、葱に生姜。 スポーツ飲料に林檎と蜜柑と桃缶も定番。 さらに牛乳にレモン、葛湯と蜂蜜とのど飴。 買いすぎではあるがまあ分かるが、どこで買ったのかカリンの砂糖漬けに数種類の栄養ドリンクによく買えたよなと思う日本酒。 あと別の袋にはカルタのと思わしきお菓子の山。 「一時流行ったハイパーポーションでも作る気?」 やめときなよ、くそ不味いらしいぜと言う反ノ塚に渡狸が違うと声を上げた。 「普通に粥とかミルクセーキとか卵酒とか。 兎に角、風邪には栄養が一番だろ!後、酒はレジで止められたけど知らない間に時袋に入ってた!きっと妖精さんが届けてくれたんだ!!」 「妖精って…。 うん…まぁ、そうだけどさ、夏目こんなに食えんの?」 「えっ!?」 先程冷蔵庫前で話していたのにね、そこまで考えてなかったのねーとオロオロしだした渡狸に反ノ塚は何故凜々蝶があんなに疲れていたのか理由が分かったと、凜々蝶の肩をポンポンと叩き労った。 「大変だったな」 「ああ、大変だった」 野菜に魚介の大量購入の阻止とか、あぁ後薬局で精力剤も買おうとしていたんだと、凜々蝶は遠い眼をしていた。 「その買い物風景ちょっと見たかったわー」 「笑いごとじゃない、本当に疲れたんだ!!」 凜々蝶は勢いよく立ち上がって持ってきたエプロンを着けだした。 「疲れてるんじゃ?」 「彼らに任せてたら、何を作るかわからないからな」 仕方なく付き合ってあげるんだとずんずんとキッチンへ向かう。 凜々蝶のエプロン姿に野ばらが黄色い悲鳴をあげて連続フラッシュ。 何作ろうかとオロオロする渡狸の横でカルタが着々と料理をしていき、凜々蝶がアシストを。 カルタと凜々蝶の並んだ姿に野ばらが親指を立ててフラッシュをたいては叫ぶ。 こっそりと御狐神が焼き回して下さいねと野ばらにお願いをしていた。 「愛されてるねー」 わいわいとキッチンで盛り上がる姿に反ノ塚もそちらによっていく。 「結局、渡狸は何作んの?」 鍋一杯に卵と粥を作っているカルタの隣で作業している渡狸に聞けば風邪と言えばこれだろと、林檎を見せられた。 「兎林檎だ!!」 「お前、下手だねー」 「うるさい!!」 歪だったり耳が欠けている兎の形をした林檎を見て、反ノ塚がかしてみなと包丁を受け取った。 「おぉ、うまい」 「だろー、俺器用なんだわ」 奇麗な形に剥かれた林檎に渡狸が拍手を送れば、天秤で葛粉のグラムを図っていた凜々蝶が言う。 「何故、兎なんだ。 風邪の時は、食べやすいように擂るものだろう」 そう言って卸し器を出したが、渡狸と反ノ塚が声を揃え拒否をした。 「だって、兎の方が可愛いじゃん」 「あいつ兎だし」 「…共食いでもさせる気か」 上手いこと言うーと反ノ塚が笑い、渡狸も笑い、釣られて凜々蝶も笑った。 「…出来た」 皆が笑う中で、黙々と作業をしていたカルタが味見と小皿に粥をよそい凜々蝶と渡狸に渡した。 「美味い」 「ふ、ふん。 まぁ、不味くはないな」 「素直に美味いって言えねーのかよ」 出汁の効いた優しい味に二人が頷けば、カルタも笑顔になった。 その表情に野ばらが、メニアック!!と叫びシャッターを切る。 「夏目、元気になるね」 「元気になってもらわないと困る」 出来た料理を皿に移してラップを掛けて、残りは皆で食べる事にした。 残った材料は、河住に頼んで何か作って貰おうと決めた。 「夏目君は…まだ寝てるしし、これ以上勝手にお邪魔するのは悪いからそろそろ出るか」 片付けも終わり、凜々蝶の提案に皆が頷いた。 やれると思える事は出来たし、あとは静かに養生するしかない。 「あっ。 置手紙とかしていかね?」 ソファーで待っていた反ノ塚が何処からか見つけてきていた画用紙とペンを出してきた。 何処からか現れる紙芝居の材料だろうか。 「飯だけ置いて帰るのも味気ないしな」 「嫌よ、面倒くさい」 撮り溜めた写真を見返しながら野ばらが拒否をしたが、カルタに書こうと言われてすぐにペンを持った。 「はん。 君はほとんど仕事をしていないのに、最後に美味しい所を持っていくな。 仕方ないから書いてやろう」 丁重に文を書きだした凜々蝶の隣で、御狐神もペンを取る。 「寄せ書きみたいだな」 出来上がった手紙を渡狸が料理の横に置いた。 あとは、夏目が食べてくれるだけだ。 「じゃ、行こうか」 「そうね」 「俺もう一回残夏のとこ行ってくる!!」 渡狸にラウンジで待っているからなーとそれぞれ静かに部屋を出ていく。 [newpage] 「残夏ー、起きたかー」 結構騒いでいたのに夏目は結局起きてこなかった。 よほど体調が優れないんだろう。 「ごめんな、俺の所為で」 今度からは気をつけるからと、覗き込んだ夏目の顔は麻よりは幾らか良いように見えて渡狸は胸を撫で下ろした。 「リビングに、皆で飯作ったんだ。 絶対、食えよ。 食って、早く元気になれよ」 じゃぁ、俺も帰るからと渡狸が出ていこうとした時、小さな呻き声が上がり夏目が目を開いた。 「起きたのか!?」 まだ半分眠っているのか焦点の合わない瞳が渡狸を見上げていた。 熱があるからか瞳が少し潤んでいる。 大丈夫かと問いかければ僅かに夏目の口が動いた。 「 」 聞き取れなかった言葉に渡狸は不思議な懐かしさを感じた。 ずっと昔もこんな事があったような気がしたからだ。 「大丈夫だって。 すぐに良くなるから心配するな。 だから、今はゆっくり休め」 渡狸は夏目のような能力は持っていないから、先ほど夏目が何と言ったのか、言いたかったのかは正確には分らないが、何となくそう感じたままに返して夏目の頭を撫でた。 すると、安心でもしたのか夏目はまた瞼を閉じて寝息を立て始めた。 「おやすみ、残夏」 何時の間にか服を握っていた指を丁重に解いて渡狸はもう一度夏目の頭を撫でて部屋を後にした。 「…今、何時?」 一度起きた時よりも随分と体は楽だが未だ痛む頭に手を添えて、ベットサイドに置いていたテーブルの電子時計を見れば、自分が記憶している日付から随分と時間がたっていた。 あと、四時間ほどで日が替わる。 「うーわぁー…マジ」 一日中寝ていたとか。 いくら体調不良だからって一日寝て過ごすとか幼少期以来だと頭が更に痛くなりそうと思ったところで夏目は部屋の異変に気がついた。 カーテンが開いている。 朝の光が苦手だからとしっかりと締めるはずのカーテンが開かれ、よくよく見れば服も着替えてあるし、枕は氷枕に変わっていた。 んーっと」 首を傾げて、ベットから降りてリビングに移動すればここも開かれたカーテンとテーブルに置かれた料理と手紙が目に入り、何となく事情を呑み込んだ。 心配して見舞いに来てくれたらしい。 「…こんなに、食べろと」 御粥に兎の形に剥かれた林檎と擂り卸された林檎と桃缶。 生涯湯と数本の栄養ドリンクも置かれていた。 「食べきれないよ」 と、添えられていた手紙に目を通していると、夏目は突然しゃがみ込んだ。 眩暈がしたわけでわない。 「うわー…えっ…ちょっと…ウソでしょ」 手紙が今日この部屋で起きた事を夏目に視せていく。 恥ずかしい。 なんだかわからないが気恥ずかしい。 お願い、僕の能力視せないでと願っても情報はどんどん流れてくる。 夏目はその場にしゃがみ込んだまま、あーとか、うーとか言葉にならない悲鳴をあげる。 そして、最後に渡狸とのやり取りを視て夏目はボンと音が立ったのではと思ったほど、急激に顔が熱くなったのを感じた。 「…えー…いや、うそっ!?…いやいや…冗談でしょ…」 いやいやいやいや、と首を振って否定したがこの眼は真実だけを伝える。 穴があったら入りたい掘ってでも入りたい。 今すぐこの記憶を彼方に消し去りたい。 勢いで握りつぶした手紙をもう一度開けばまた記憶が甦り更に顔が熱くなる。 「あの…余計に悪化しそうなんですけど」 異常な程に早く脈打つ鼓動と一向に引かない顔の熱に、夏目は明日どんな顔で会えばいいのかと悩みに悩んだ。 取り敢えず、何時ものように渡狸をからかう事は出来そうにもなかった。

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#妖狐×僕SS #渡狸卍里 こんな時は、どんな顔をしたらいい

こんな時 どんな顔

蜀単4枚Wライダーでやってますが、どうしても制圧Cが厳しくて勝率5割を保つのがやっとこさという状況です。 制圧が高い武将が色塗り得意なのは仕方ない、そーゆー武将で固めて内乱戦で戦ってくるのも別にいいですが 開幕から自動的に自城寄りからスタートさせられてしまうのだけは納得いかん。 一度内乱受けた後の塗られ配分の優劣はそのままでいいので、開幕のスタート位置だけはお互い真ん中にしてもらえんでしょうか? SEGAさんお願いしまーす。 (李厳の復活消して制圧2にエラッタでもいいよ、寧ろこっちのが方がいい) ・・・とまぁ文句ばっかり言っても仕方ないのですが 三生見てたら白銀馬超の使用率4位に対して、勝率では20位以内に入ってなかったことに絶望した後の感情ですので許して下さい。 そんな時に漢軍限定大会があったので気分転換にSR朱儁、R張コウ、R文醜、R陳琳で参加してきました。 日頃は苦手な華佗皇甫嵩とか田豊袁紹が予想される中で、案の定マッチしまくりましたが 文醜と張コウでお茶濁してたらこちらの方が士気回りが良くなって、最終的には檄文で更にぐだらせる こっそり端攻めしてた朱儁は城特技持ちとかいうかみ合いっぷりで、まさかの勝ち越し。 Sランク維持も出来たし、何なんだこのデッキは。 苦笑いで全国に流れたら、あっさり勝てて11州が見えてきました。 落ち着いて考えたら神速騎馬2体いて、しかも1人は武力上昇高めの殲滅タイプ、もう1人は復活持ちの便利屋タイプ 槍壁も武力13あって士気回りも良くて、制圧も2あって、移動速度まであがってる 伏兵も高知力にして挑発計略持ち おいおい最強か。 使いやすくていいですね。 惜しむらくは自分に漢軍に対する愛情が無いので4人とも副将器が信号機状態なところ。 文醜は長槍に兵兵兵、朱儁は速度に城城城、張コウは復活に速速速、陳琳は速度に速速速 とかがスタイルに合ってるのかなぁ。 遊びとか気分転換を除いては大戦ライフの中で初めて国替えを考えている今日この頃でした。 最後に勝負の一戦ってやってみたいので誰かチーム入れてください 笑.

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